最近、世間を賑わせているイギリスのEU離脱問題。昨日読んだ関連記事が印象に残っています。
イギリスの、日系自動車メーカーの工場が重要な働き口となっている、とある街での話。
離脱が決まれば、関税が上がり、そのメーカーが工場投資を見直す可能性もある。そうなれば、街の多くを占めるワーキングクラスの人々の雇用もどうなるかわからない。
にも関わらず、この地域では離脱派が勝利したという内容でした。
個人的に恐ろしいと思ったのがその結果に至った理由。
離脱派の政治家が地域住民の不安につけ込み、EUにいることで流入してくる移民に職を奪われると思い込ませたから、という見方があるとのこと。
実は現在、その街に移民は殆どいないそうです。が、多くの労働者たちが、今後やって来るかは分からない移民による影響に怯え、離脱が工場の撤退につながりかねないという点には気付かず投票へ行ってしまった、というわけです。今になって離脱のマイナス面を知り、自分の選択を後悔する人も出てきたそう。
自分で調べ、考えなかったがために、後から「間違ってしまったかも…」となるのは怖いですね。
また今回のイギリスの件では、票数の拮抗や覆される予想を見ることにもなり、票をひとつ持つことの責任も感じました。
政治のことは、何から調べていいのか、何を信じればいいのか迷いがちですが、知らないままの投票は危険だなと思います。
また読んだ記事には、EU離脱という国際問題に関するイベントが、地方の労働者を蔑ろにして見える現政権への反発(国内での不満の捌け口)に使われてしまった、という意見もありました。日本でも、明日は参院選の投票日。その投票で決まってしまうことは何なのか、きちんと考えておきたいと思います。
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